【警察学校組】松田陣平のプロフィールや生い立ち
松田陣平とは

©青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996.
回想でしか登場しない故人。
コナン世界では屈指のイケメンで、佐藤刑事の想い人かつトラウマだった。
初登場の時点で既に死んでいるという特殊なキャラクターだが、その衝撃的な生き様が読者に響き、キャラクター人気投票では長年に渡り上位を取り続けた超異質なキャラクターでもある。
また、あまりの人気の高さにグッズ化までされている他、映画『純黒の悪夢』で降谷の友人として描かれた際は歴代のファンを動揺させた。
おまけに公式スピンオフ漫画『警察学校編(Wild Police)』では看板塔の役目も担っており、一部コナンファンの間では「こんなに魅力的なキャラがなぜ死んでいるんだ……!」と死を惜しまれ続けている。
プロフィール
初登場回 |
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声優 | 神奈延年 |
名前の由来 | 松田優作 (俳優) |
年齢 | 享年26 (原作軸の3年前に他界) |
命日 | 11月7日 |
所属 |
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階級 | ? |
呼ばれ方 |
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家族構成 |
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恋人 | - |
好きなもの |
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苦手なもの |
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性格
警察官らしからぬ態度で上司や一般人を煽りまくる問題児。(佐藤いわく「ヤクザみたい」。)
日頃の態度から職場内(捜査一課)では煙たがられていたが、4年前に死んだ親友(萩原)にメールを送り続けたり、萩原を弔うために4年間喪服で過ごしたり、萩原の敵を討つため部署移動を願い出たり、かなりの父親想いだったり……と、実はとても情に厚い男。
サバサバした一匹狼と見せかけて、懐に入れた相手にはとことん依存するタイプの可能性アリ。
社交性&協調性はあまりないが、友人(萩原・伊達・諸伏・降谷)に対しては積極的に踏み込んで味方になろうとする。
また、父親の事件を受けて警察官になったこと、萩原の仇を討つために好きな部署から転属したこと、見ず知らずの他人を守るためだけに平然と死を選んだこと等から、行動原理に自己犠牲が垣間見えがち。
おそらく色んな意味で1人で放っておくと危ない男。(結果的に死に急ぐように1人で死んでしまった。)
ちなみに親友の萩原いわく「根が悪」。(笑)
要するに萩原が死ぬ前の松田(『警察学校編』)と、死んでからの松田(原作)では性格が少し違う。
(尚、萩原の死後捜査一課に来て死を迎えるまでの4年間で松田は様々な事件に携わったらしい。その間もおそらく萩原に届かないメールを送り続けていた。)
それでも転属希望を出し続ける松田に折れる形で『強行犯係』に異動を命じた。(このとき上層部は目暮に「くれぐれも松田をよろしく」と伝えている。また、この人事異動は萩原を失って荒れている松田を落ち着かせる意味も込められている。)
しかし萩原を殺した犯人は松田の異動先である強行犯係に強い復讐心を抱いていたため、皮肉にも松田を守るための人事異動が松田の死に繋がった。
特徴
頭の回転が非常に速く手先が器用。
(同じ爆発物処理班の萩原よりも機会弄りのスピードは速い。)
人間関係
萩原との関係
萩原研二とは幼馴染で親友。
しかし松田が警察官になった理由を萩原が知らない(気になっているが萩原も深く聞かない)等、一定の距離感はあった模様。
また、機動隊の爆発物処理班に属していた際萩原とは同じ班員だった。
(アニメでは別の班っぽく描かれましたが、原作では目暮警部が「4年前、萩原君と松田君は同じ班だった」と紹介しています。)
ちなみに松田が愛用しているサングラスは萩原の遺品である可能性が微妙にある。(『警察学校編』上巻インタビューより)
警察の同期組

©青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996.
萩原研二・伊達航・諸伏景光・降谷零の4人とは同期で友人。
警察学校に入校してしばらくの間は降谷としょっちゅう殴り合いの喧嘩をしていたが、とある出来事を経て親しい友人になる。それ以来、めちゃくちゃ降谷を可愛がるようになった模様。
降谷の悪友というより もはや兄。(※個人の感想です)
▼彼らの生い立ちや人間関係を描いた公式スピンオフ漫画『警察学校編(Wild Police)』は、2020年11月18日にコミックスで発売開始。
死因
爆死。
観覧車内に仕掛けられた爆弾を解体中、「次の爆弾の設置場所のヒントを爆発3秒前に表示する」という犯人からのメッセージに応じた結果爆死した。
なお松田がわずか3秒の間にヒントを解いたおかげで民間人の命は助かった。
どちらかというと自殺寄りの爆死ですね。
名言

©青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996.
「いや…忘れるこたぁねえよ… 前に進めるかはあんた次第…」
「あんたが忘れちまったらあんたの親父は… 本当に死んじまうぜ?」36巻『消せない記憶』
▼佐藤の「どーせそんなの(殉職した父親の形見)いつまでも持ってないで吹っ切らなきゃ前に進めないって言いたいんでしょ?」という言葉に対して言ったセリフ。
誰にも寄り付かず、死んだ萩原を4年間弔い続けた松田の素が垣間見えるシーンです。
尚、萩原が生きていた頃は前に進むことしか考えていなかった松田(警察学校編参照)が萩原の死後、しっかり前に進めていたかは不明。作中でかなり強調された『消せないメール』(死者からのメール)を消せた佐藤(+伊達の死を知った降谷。どちらも生きている)と、おそらく何一つ消せなかった松田(死亡)が対比するよう描かれているので、松田はずっと萩原に囚われ前に進めなかった/死者への執着が死に繋がったと考えることもできる。
「あんたの事 わりと好きだったぜ」
36巻『爆弾犯の狙い』
(死ぬ間際に佐藤に送ったメールの内容。自分が死ぬ瞬間に送った言葉なので「わりと」と言いつつ結構本気で好きだったと思われる。)
余談

©青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996.
アニメ化する際は青山先生から「とにかくイケメンに描いてくれ」との指示が出た。
また、「黒スーツに黒ネクタイなのは萩原を弔うため」という裏設定を崩さないよう、服装に関してもアニメスタッフに細かく指示。
ちなみに松田を巡る佐藤、高木の恋模様(36巻〜37巻)は青山先生自身も「一番よく作れた話」と語るほどの傑作。
スピンオフ漫画の『警察学校編』で、松田(と彼が4年間想い続けていた萩原研二)がどんな人間か、松田と萩原の間にどんな友情があったかを読んでから本編を読み返すと最後の佐藤刑事の「こんなやつに……!」のセリフが本気で泣けます。