【名探偵コナン】ゼロの執行人の特徴、制作秘話など

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ゼロの執行人とは

2018年に公開された、コナン映画の22作目。

興行収入は驚異の91億円を突破し、「安室透を100億の男にしたい」というファンが全国各地で発生。
映画館に通う安室のファン(「安室の女」)が大量発生し、その異常な状況をテレビ局など各種マスコミが大きく報道。
日本に30人ほどしかいないはずの降谷性の印鑑が全国各地で大量に売れる、日本文化や日本食への愛国心に目覚める女性が急増するなど、かなり大きな社会現象を起こした。

シリーズ 22作目
公開年度 2018年
監督 立川譲
脚本家 櫻井武晴
主題歌 福山雅治
「零 -ZERO-」
キャッチコピー 「それが、お前の真実か──」
オリジナルキャラ
  • 羽場二三一
  • 日下部誠 など
ゲスト声優
  • 上戸彩
    (弁護士役)
  • 博多大吉
    (事務員役)
新登場
興行収入 91億円
英語タイトル Case Closed:Zero the Enforcer




あらすじ

東京サミットを間近に控えたある日、サミット会場で大規模な爆発事故が発生。
目暮警部など刑事部は「ガス漏れによる事故」として処理しようとしたが、突如現れた警視庁公安部の風見によって毛利小五郎が会場を爆破した犯人として逮捕されてしまう。

公安部の上に立つ安室透こと降谷零にこのことを問い詰めるコナンだったが、「警察は証拠のない話には付き合わないんだよ」と切り捨てられて――――


この発言は「コナンの「小五郎は無罪だ」という話には証拠がないから、警察官である僕は君の話には付き合わない」という意味と「僕はテロ事件だと思っているけど証拠がない。僕たち警察は証拠がない限り動けないから、こういう強引な方法を取らなくちゃいけない」という自虐になっています。

キーワード

東京サミット、逮捕、自殺、IOTテロ、法廷、公安警察、RX-7

制作秘話

降谷
©青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996.

脚本家の櫻井氏が「IOTテロを題材にしてみたい」と発言したことで生まれた作品。
日本国内のテロ事件は刑事部(目暮警部など)ではなく公安部(風見刑事など)の管轄なので、「だったら安室を出さなくちゃ」と青山先生が安室のキャスティングを決定。
安室は2年前の『純黒の悪夢』で登場したばかりのため、映画スタッフの中には「こんなに短いスパンで安室を出して平気なのか?」と不安視する声もあったが、結果的には大成功を収めた。

監督はコナン映画初登場の立川譲氏が担当。
立川監督はテレビアニメ『モブサイコ100』で有名な監督で、「作画が綺麗」「ストーリー仕立てが上手い」と以前から評判だった方でもある。
『ゼロの執行人』を作る際も、櫻井氏と青山先生が作った脚本をできるだけ映画に反映できるよう、かなり奮闘したらしい。

安室との買い物シーンの会話は一言一句全て青山先生が考案。
また、ラストシーンの「買いかぶりすぎだよ…」とコナンが眉を下げる場面では「このシーンに合ったコナンの顔が描けない」と立川監督が直々に青山先生に相談。本来はこのシーンの原画は映画スタッフが作るはずだったが、青山先生が特別に描き下ろすことになった。

福山雅治のゼロ

主題歌を依頼された福山雅治は「降谷零を主観的に表現したい」と考えた。
そのために脚本を読み込み、原作やアニメを見直し、降谷零について1人で考察。

(ゼロ)は「完全に何もない」という意味だけれど、零(れい)は「わずかに」「少しだけ存在している」という意味を持つことまで調べた福山は、作曲の過程で儚くも気高い孤高の男・降谷零の虜になっていく。

完成した曲『零-ZERO-』を音楽番組で披露する際などは楽屋に安室透のフィギュアを持ち込んで飾るなど、相当な愛情を込めて作られた楽曲になった。

社会現象に至るまで

2年前の映画『純黒の悪夢』では「赤井さんと安室さんの絡みが最高!」と話題になったが、両者に興味のない人からは微妙な反応が多かった。
そのため今作で「安室さんカッコイイ!」と安室に惚れ込む女性が大量発生した際も「なんで今更コナン?」と首を傾げる大人は多く、「コナン映画は子供向け」「どうせ夢女子、腐女子に人気なだけ」と思っている人々の関心を集めた。

こうした話題性と、ゴールデンウィーク時期に公開していること等が重なってコナン作品から離れていた客層(安室透を知らない大人)が「話題になっているから話のタネに」と劇場に足を運ぶことになる。
その結果、テレビドラマ『相棒』のような刑事色がかなり強いストーリーに「めちゃくちゃ大人向けじゃないか!」と驚愕する人が続出。
最初こそ「安室さんカッコイイ!」と一部で話題になっていたが、「法廷マニア」「刑事マニア」「FD(降谷の愛車)オタク」などを巻き込み「コナン映画は大人でも楽しめる」という見解が広まった。

ただし今作は「検察と警察」「起訴・送検」「IOTテロ」「Torをモデルにしたサイバー攻撃」など、大人向けの専門用語などが頻出。その手の知識がない人や子供には「意味が分からん」「難しすぎてつまらない」と不評だった。
また、結局のところ降谷ら公安警察を皮肉った脚本にもなっているため「安室のどこがカッコイイんだ?」という懐疑的な意見も散乱。
新一と蘭のラブコメがかなり少ないことへの批判もあったが、全体的に見れば高評価の多い作品になった。




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Posted by HAGA