【ネタバレ】劇場版名探偵コナン『緋色の弾丸』の考察・解説・感想(原作視点で書きます)

\この記事は盛大なネタバレを含みます/
映画の画像
©青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996.

緋色の弾丸、観てきました!
原作ファン・こだま監督作品が好きな人には結構刺さるのでは!?という内容でしたね! 個人的にはとても面白かったです。

ただ、今回はミステリー要素がかなり薄かったですね。
これは公式インタビューにもある通り、脚本家の櫻井氏の『シナリオはキャラクターが1番、アクション2番、ミステリー少々の配分』という言葉通りの仕上がりだったと思います。
前作『紺青の拳』はミステリー要素がかなり濃かったので(※リンク参照)、同じ監督の作品でも『紺青の拳』と『緋色の弾丸』は“ミステリーという点では“真逆の作品と言えるでしょう。

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この記事は原作と絡めて映画について書いてます。よかったら見ていってね!

シリーズ 24作目
公開年度 2021年
監督 永岡智佳
脚本家 櫻井武晴
主題歌 東京事変
「永遠の不在証明」
キャッチコピー 「一家、集結──」
「引き裂かれた運命── いま〈世界〉が動き出す」
オリジナルキャラ
  • 石岡エリー
  • 井上治
  • 白鳩舞子
  • ジョン・ボイド
  • アラン・マッケンジー
ゲスト声優
  • 浜辺美波
    (石岡エリー役)
新登場キャラ なし
英語タイトル Detective Conan:
The Scarlet Bullet

WSGとは

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©青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996.

WSGとは『World Sports Games』の略称で、架空の言葉(造語)です。
『4年に一度開かれる世界規模のスポーツの祭典』とのことですが、要はオリンピックです。

たぶん「東京オリンピックが開催されないかもしれない」という大人の事情により、2019年〜2020年に宣伝されていた『オリンピック』から『WSG』に名前やロゴが変更されたのでしょう(笑)

つまりWSG ≒ オリンピックです。

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個人的には「上手いな」と思いましたよ!
名前を変更して大正解だと思います。まあ、正直ちょっと笑ったけど。

WSGと過去の事件

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©青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996.

映画冒頭にもあるように、物語は15年前のアメリカから始まります。
このシーンを理解できていないと映画全体が意味不明になってしまうので、少しだけおさらい。

事件の被害者は3人。

・製菓メーカーの社長
・財閥の会長
・自動車メーカーの社長

彼らは全員WSG(オリンピック)のスポンサー企業のトップでした。

映画を観ていてもイマイチよく分からなかった人は、「東京オリンピックのスポンサーが次々と襲われる事件が起きた。実は15年前のアメリカのオリンピックでも同じような事件が起きていた」と頭の中でイメージして頂くと分かりやすいかと。
(※『緋色の弾丸』はフィクションであり、現実のオリンピック及びスポンサー企業との関係はありません。)

証人保護プログラムとは

犯罪被害者/加害者が、警察組織に匿ってもらう代わりに犯罪の情報をリークする政府直結の防犯システムです。
(※残念ながら日本に証人保護プログラムはありません。)

証人保護プログラムを受けた人間は『今まで生きてきた自分』を社会的に抹消し、別人として生きていくことになります。
自分の本名を捨てるのはもちろん、生まれ育った家・故郷・友人・知人・仕事……など人生の全てを捨てなければなりません。家族以外の全ての人間と縁を切り、故郷を離れ、『表向きは死んだも同然』という状況を受け入れる必要があるのです。(だからこそ犯罪者から逃げることができる)

『名探偵コナン』で証人保護プログラムを受けた人

ジョディ・スターリング
本堂瑛祐にも要請がありました)

もしかしたらあまり知られていないかもしれませんが、実はジョディ先生も偽名です。

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ジョディ先生の人生、なかなか壮絶なんだよ

ジョディと証人保護プログラム
ジョディは幼い頃にFBI捜査官の父親をベルモットに殺されています。また、ジョディ自身も黒の組織に殺される予定でした。
そのためFBIはジョディを守るために証人保護プログラムを適用。ジョディは「証人保護プログラムを受ける代わりに自分をFBIに入れろ(=父の仇であるベルモットを自分の手で逮捕したい)」と、当時の担当者だったジェイムズに啖呵を切ったのです。

ちなみに灰原にも証人保護プログラムを受けるようFBIから話がありましたが、灰原は悩んだ末に断っています。
その理由は「逃げたくないから」。

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これはコナンの「自分の運命から逃げるな」、歩美の「逃げてばっかじゃ勝てない」という言葉に加えて、灰原に常に寄り添う少年探偵団や阿笠博士の存在があってこその選択ですね。

ジョディやジェイムズは灰原の意思を尊重します。それはFBIとしての判断ではありません。
ジョディは灰原に自分を重ね、ジェイムズは灰原とジョディを重ね……危険だけれどまっすぐ生きる彼女を応援したいと思ったのです。

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©青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996.

「もちろんFBIの捜査官としては大反対だけど…昔、誰かに命を狙われていた女の子としては…その気持ち、大切にしてほしいから…ガンバって!」

(原作43巻『灰原哀の決意』)




メアリーが動いた理由

メアリーの画像
©青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996.

赤井秀一羽田秀吉世良真純の母親である赤井メアリー(現・世良メアリー)はMI6の諜報員です。

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「MI6ってなに?」「諜報員って何をするの?」という人は、海外映画『007』や『ミッション・イン・ポッシブル』を観ると分かりやすいと思います。

メアリーは日本に潜伏しつつ、日本にいるイギリスの要人を密かに守る等してイギリスの治安を守っているのです。
例えるなら『海外で潜入捜査中の降谷零が現地にいる日本の偉い人を守る』みたいな感じですね。

沖矢昴と戦う理由

当初メアリーは沖矢昴の正体を知りませんでした。というか、息子である赤井秀一が生きていることも知りません
そのため『沖矢昴=イギリスの要人を狙う不審者』だと最初は思っていたのでしょう。

しかし物陰に隠れながら沖矢昴を監視しているうちに、『沖矢のデスクトップに表示されたFBIのロゴマーク』を確認。ここで『沖矢昴=FBIの人間』だと気付いたのだと思います。(空港の駐車場でのシーン)

また、その後の世良(+メアリー)vs沖矢の乱闘で『沖矢が截拳道を使うこと』『フェイスマスクで別人に変相していること』も確認しました。

つまり映画『緋色の弾丸』の中でメアリーが掴んだ沖矢昴の情報は、

・FBIの人間
・截拳道を使う
・フェイスマスクで変相をしている

──最低でもこの3つ。

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この3つだけでも沖矢昴の素性をかなり絞れそうですね(笑)

ここからは個人的な考察なのですが、メアリーは『沖矢昴=赤井秀一』という真相に映画の中で辿り着いたのでは?
だからこそ沖矢を「FBIの小僧」と呼び、「我々の邪魔をしたら許さない」と一対一で面と向かって発言したのだと思います。(=素顔のまま自分はMI6の人間だと示す→息子の秀一なら私の正体が分かるだろう、という意図)

赤井も『謎の少女(メアリー)』の正体を察したからこそ、沖矢昴=FBIの人間とバレても特に焦ることなく「小僧か……」と苦笑しているんじゃないかな。(ちなみに赤井秀一は30代です笑)

世良ちゃんとコナン

世良真純は『江戸川コナン=工藤新一』を確信しています。

その理由は

・コナンと出会う前からAPTX4869の存在を知っていた
・幼い工藤新一に出会っている
・工藤新一が失踪した時期と江戸川コナンの登場時期が重なることを知っている

──この3つが主な理由。
(詳しくは原作99巻を読んでね!)

新一のスマホと世良真純

コナンは世良に正体を明かしていません。
今回の映画でも(主に赤井さんから)電話がかかってくるたび「ちょっと電話」と言って世良から離れ、会話を聞かれないようにしていますね。

しかし映画の終盤で、コナンは工藤新一のスマホを世良に見せます。そのスマホからは「新一? ちょっと新一!?」という蘭の声が響き渡っている。

「スマホ……2台持ってたのか」
「うん」

驚く世良と、何も否定しないコナン。

さて、このシーンに入る前の描写を思い出してください。
走行中の超電動リニアの中でコナンは外部の人間(ジョディ先生、蘭ちゃん、赤井さん)と忙しなく連絡を取っていました。その様子を見ていた世良が「君のバックには2人いるね。FBIと、もう1人……。一体何者なんだ?」と訊ねます。

この質問の答え、観客の皆さんには分かりますよね。もちろん赤井さんです。
しかし世良は赤井秀一が生きていることを知りません。赤井秀一の変装をしたバーボンを見て「もしかしたら生きているかも」と淡い期待を抱いた時期もありますが、現在は諦めている状況です。

一方、コナンは赤井秀一の死を偽装した張本人です。
つまり『大好きな兄が死んだ』と世良に思い込ませることで彼女を悲しませている加害者でもあります。(言い方が悪いけど)

この『赤井秀一の死の偽装』をコナンは冷淡に考えていません。彼なりに思うところがあるのです。
それが分かるのが原作59巻の描写。

「あ、ジョディ先生…」
「なに?」
「あ…だから… がんばってね!」
(原作59巻『鋼の楔』)

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©青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996.

『赤井秀一が死んだ』とFBIが認識したとき、コナンは赤井の元恋人であるジョディを咄嗟に呼び止め、言葉に詰まりながら「がんばってね」と言います。赤井が生きていると悟られないよう、何も言わないのが正解なのに。コナンは傷付いた彼女に声を掛けずにはいられなかった。
その後も少年探偵団に呼ばれるまでずっと、去りゆく彼女の背をただ黙って見送っていました。

このときコナンは密かに胸を痛めていたんじゃないかな、と思うのです。

そして今回の「君のバックにいるのは何者なんだ」という世良の問いに対しても、残酷な嘘(赤井秀一の死)を生み出したコナンはほんの少しだけ、自身の秘密を世良に明かします。だって世良の質問は赤井秀一の死を信じているからこその質問で、彼女はジョディやキャメルとは違い、今もまだ最愛の兄を失ったまま真実に辿り着けていないのだから。

コナンが新一のスマホを自ら見せたシーンは彼なりの世良への思いやりで、歩み寄りのシーンなのかな、と思いました。

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メタ的な話をすると永岡監督はコナン映画の「君は一体何者なんだ?」「江戸川コナン……探偵さ」という演出が好きだったと思うので、今作の『新一のスマホを世良に見せた』というのはこの演出のアレンジ版かなと(私は)思いました




殺さないコナンとFBI

江戸川コナン(工藤新一)はたとえ相手が殺人犯でも助けます。

その原点とされているのが『ピアノソナタ月光殺人事件』。テレビアニメ版でも放送1000回記念の神回作品としてリメイクされていましたね!
この『ピアノソナタ月光殺人事件』で推理ショーの後に自殺してしまった浅井成実に対して、コナンは「自分が殺してしまった」と自責の念を持ち続けています。

ちなみに「コナンが犯人を助けるのは成実先生のことがあるから」という解釈は個人的にちょっと違うと思います。
なぜなら彼は工藤新一だった頃(江戸川コナンになる前)から相手が誰であっても助けているからです。要は生来の性格かな、と。

新一NY
©青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996.

「な、なぜだ?どうしてオレを助けた?いったいどーして!?」
「フン…わけなんているのかよ?」
「人が人を殺す動機なんて、知ったこっちゃねーが…人が人を助ける理由に…論理的な思考は存在しねーだろ?」
原作35巻『工藤新一NYの事件』

新一の「人が人を助けるのに理由はいらない」という言葉はベルモットと蘭の心に強く響きました。新一のこの思想は巡り巡って世良にも届いています。

過去に毛利探偵事務所がジャックされた際、犯人を狙う狙撃手(警察)に気付いた蘭が世良の目の前で犯人を助けています。
このとき世良は『被害者が出る前に犯人を殺すべき』と考えていましたが、蘭は「新一なら絶対に犯人を死なせない(だから私も死なせない)」と世良に言い切りました。

当初世良は蘭の発言に呆れていましたが、最終的に蘭が宣言した通り、電話越しの工藤新一がその場にいた全員の命を救ってみせたのです。この事件がきっかけで世良は『犯人を殺さずに事件を解決する道』と出会います。

一方、FBIは「犯人を殺してでも事件を解決することが正義」という組織です。これは現実のFBIもそうですね。

この『FBIにとって犯人を殺すことも正義』という表現は映画『異次元の狙撃手』でも描かれていますが、個人的には楠田陸道の件が一番分かりやすいかな、と思います。

楠田陸道とコナン

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©青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996.

楠田陸道は黒の組織の人間です。
彼はFBIに捕まったキールを取り戻すため、ジンやベルモット等の指示でFBI陣営に潜入しました。……が、FBIに正体がバレたため車で逃走。そのまま組織と合流するつもりでしたが赤井秀一が背後に迫っていると気付いたため、逃走を断念して拳銃自殺をしてしまいました。よほど赤井さんが怖かったのでしょう。(なにせ平然と敵の両足を折る男ですからね、赤井秀一は。)

この『楠田陸道を自殺させたこと』について、原作の中でコナンは赤井(FBI)を軽く批判しています。

「FBI(オレたち)を信じてたんじゃなかったのか?」
「念には念を入れただけさ… でも派手に見張りを付けて焦って捕まえようとすれば、こうなる可能性がある事くらい…赤井さんなら読めてたはずだよね?」

(原作58巻『追跡、そして…』)

また、この後の赤井らしくない言動にも違和感を覚えたコナンはジョディ&ジェイムズから『赤井秀一が組織に潜入捜査をしていたこと』『宮野明美と交際していたこと』『FBI(キャメル)のミスが原因で宮野明美が殺されたこと』を知り、ようやく『赤井は組織を追うために自ら犠牲になるつもり』なのだと悟ります。(現に赤井は本気で死ぬつもりでした。)

そこでコナンは赤井の命を救うため、『楠田を使った死体偽装トリック』を提案します。

この『主人公による死体損壊・遺棄事件』は原作ファンの間でも賛否が分かれる話ですが、メタ的な話をすると『赤井秀一の帰還』はシャーロックホームズのオマージュなので…… 「世界的に有名なライヘンバッハのストーリーを名探偵コナンでどう演出するか」が物語の肝ですね。
とはいえ、主人公が楠田陸道という1人の人間を文字通り抹消したのは生理的に受け付けない、という意見ももっともです。いくらフィクションでも道徳や倫理は大事ですからね。(まあ麻酔銃を常習的に撃ってる時点で暴力がエンタメと化しているんですが笑)

とりあえず、赤井は『犯人を過剰に追い詰めたり殺すことをコナンは是としない』ことを楠田陸道の事件で知っています。
その上で、緋色の弾丸では「あとは(犯人を生かすも殺すも)好きにしろ」「コナンはFBIとは違う」と言うのです。事件解決という目的地は同じでも、辿り着き方が赤井とコナンは全然違う。

赤井はコナンの「死なせない」という言葉を単なる綺麗事として見下していません。自分とは違う方法で事件を解決してみせるコナンの実力をしっかり認めていて、尊敬の念や好意を抱いているわけですね。(だからと言って自分のやり方を変える様子はないけど)




犯人と主人公側の対比

近年のコナン映画は『犯人とメインキャラのバックボーンが重なる』というのが隠れた特徴になっています。

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これは公式発表されていない情報なので、単なる偶然や私個人の勝手なこじつけかもしれません(笑) 話半分に聞いてね

たとえば『ゼロの執行人』では、
『大切な人が自殺した犯人』と
『大切な親友(諸伏景光)が自殺した降谷零』が同時に描かれていました。

紺青の拳』では、
『父親を何者かに殺され、真相を追いながら復讐に燃える黒幕』と
『父親を何者かに殺され、真相を追いながら人助けをする怪盗キッド』が描かれています。

映画の犯人とメインキャラクター(降谷やキッド)が、作品の中で見事に対比になっているんです。

そして今回の『緋色の弾丸』では、
『司法取引をしたFBIを憎む犯人』と
『司法取引をしたことで悪と戦う人生を選んだジョディ』が綺麗な対比になっていますね。
(『別人として生きている』という点ではコナン、灰原、赤井、メアリーも該当)

『殺す人間と守る人間、どちらも似たような境遇なのに真逆の行動をしている』という近年の描写が私は好きです。
家族や友人、生育環境に恵まれているコナンが絶対的な正義感で犯人を諭すのも良いけれど、深い絶望や喪失を知っているキャラクターが「それでも人を傷付けてはいけない」と己の正義を全うする。その姿が個人的にはとても胸アツ。

シルバーブレットと赤井さん

『名探偵コナン』の中で、組織の人間……特にボスは赤井秀一のことを「シルバーブレットになるかもしれない男」として酷く恐れていました。(今、組織の人間は『赤井秀一は死んだ』と信じ込んでいますから、ボスもホッと一安心していることでしょう笑)

この『シルバーブレット』とはSilver Bulletのことであり、直訳すると『銀の弾丸』です。
西洋において魔除けの意味を持つ銀製の弾丸であると同時に、魔除けの酒(カクテル)としても存在している言葉なのです。

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ちなみに『シルバーブレッ』だと『銀のパン』になります。

組織のボスは自分が悪人だと自覚しているようですから(笑)、悪を撃ち抜く力を持つ光属性の赤井秀一を「シルバーブレット」と恐れています。

今回の『緋色の弾丸』で使われた銀の弾丸は文字通り銀製の弾丸ですが、「シルバーブレットと呼ばれていた赤井秀一が撃ち放った銀の弾丸」というのは面白い構図でしたね!

メタ的な話をすると、これは「赤井秀一をシルバーブレットとして描こう!」という意図で作られたシーンではありません。
超電動リニアをライフルで撃つ場合、通常の弾丸だと磁力や重力に阻まれて狙撃不可能→弾丸を特殊な金属製にすれば問題解決→銀の弾丸にすればコナンの世界観とも綺麗に噛み合う!……というオチですね。(公式インタビューより)
とはいえ脚本家の櫻井さんがおっしゃる通り、予期せぬ産物だったとしてもコナンの世界観と上手く噛み合った面白い演出だったと思います。

シルバーブレットとコナン

実は『組織の心臓を撃ち抜く真のシルバーブレットは赤井秀一ではなく江戸川コナン』だと作品内で何度も匂わされています。
個人的にも「主人公である”江戸川コナン”が黒の組織を潰すんだろうなあ」と思っています。

秀吉の頭脳戦

赤井さんの車の中から、将棋のように頭脳戦を繰り広げた羽田秀吉。
このときチュウ吉が打っていた駒(犯人を追い詰めるための車の進行)が将棋の『飛車』『飛車』『飛車』『飛車』、最後に『歩』だったそうです。




東京事変『永遠の不在証明』を考える

緋色の弾丸のテーマソング『永遠の不在証明』。

これは自分の正体を隠して生きる江戸川コナン、灰原哀、沖矢昴、世良メアリーに加え、『証人保護プログラムにより本来の自分を失ったジョディ、犯人ら』にも重ねることができますね。

コナンに関係なく東京事変は好きですが、はじめて『永遠の不在証明』を聴いたときは正直「曲調も歌詞もコナン映画に合わないのでは……?」と不安に思っていました(すみません)。が、蓋を開けてみれば最高のテーマソングでしたね!曲の入り方も歌詞も映画にピッタリでとても素敵でした。カッコイイ!

感想

感想をサラッと。

まず、いろんなキャラに見せ場があってとても良かった!!!!!!
ぶっちゃけコナン映画はこだま監督時代の作品が大好きで、山本監督・静野監督の映画は少々苦手なのですが……(立川監督は自分の色を極力消してたっぽいのでゼロの執行人は櫻井映画という感じに見える)、緋色の弾丸、面白かったです!

永岡監督自身がコナンの原作ファンということもあってか、紺青の拳も緋色の弾丸もメインキャラクター(今回なら赤井さんとコナン)以外のいろんなキャラクターにスポットが当たっていて嬉しかったです。
おそらく今回のテーマだった『証人保護プログラム』について、犯人を諭したのがコナンでも赤井さんでもなくジョディ先生だったのも最高。

ただ欲を言うなら、もうちょっとラブコメラブコメしてくれてもいいのにな〜という感じです(笑) コナンは作者曰く殺人ラブコメ漫画だからさ…!
あと赤井一家が『集結』したようには全く思えず(全員で集まったり意思疎通をするシーンが一度もなかったし、どちらかというと『赤井一家”登場”や”暗躍”』のような気がする)、赤井家に関する明確な掘り下げがあったようにも思えないので(これは原作が進んでいないからどうにも仕方ないのだけど)、キャッチコピーや広報はもうちょっと考え直してほしい。

来年は野木さんだと嬉しいな

話は変わりますが、2018年のTBSドラマ『アンナチュラル』を観た方で『中堂系に松田陣平が重なった』方いませんか? 突然何を言い出すんだという話ですが。

実はドラマ『アンナチュラル』を見た青山先生が「野木先生ならコナンの映画脚本を書けるかも」「野木さんにコナンの映画を作ってほしい」という話をされており、2020年発売の雑誌でも「最近観ているドラマは?」というプライベートな質問に『MIU404』の名前を挙げておられました。

さて、ドラマ『アンナチュラル』&『MIU404』を観た方なら一定数の方が共感してくれると信じているのですが……野木先生が書く警察学校組の話、観てみたくないですか……?私は観たい……。警察学校組じゃなくてもいいから野木先生のコナン映画が観てみたい……

コナンの映画を作るのには約3年がかかります(公式発表)。
青山先生の口から野木先生の名前が出たのが確か2018年。2021年に公開予定だった、2022年(来年)のコナン映画は松田と萩原……というか多分、警察学校組の話

野木先生の脚本で警察学校組の映画が観たい……!

と、個人的にはとても思います。

逃げ恥のようなキュンキュンラブコメでも嬉しいし(高木刑事と佐藤刑事、新一と蘭、コナンと哀ちゃん/歩美ちゃんなど、ラブコメ対象が誰でも嬉しい。片想いでも両想いでも良い)、アンナチュラルのような地獄でも嬉しいし、MIUのように軽快でヤンチャな刑事モノでも嬉しいし。

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とりあえず全力で泣かせにきてほしい(笑)

個人的に名探偵コナン……というか青山さんの描くヒューマンドラマが大好きなので、そこに焦点を当てた映画も観たい。

(追記:どうやら警視庁の恋物語の最終編っぽいですね!かなり前から青山先生が「映画でやりたい」とおっしゃっていた結婚式かな…?そうなると例の警察手帳と、松田&萩原が好き勝手に扱ってたFDの本来の持ち主(佐藤父)も出てくるのかな?…などと妄想が膨らみました!)

また、サンデーSやSDBで『松田陣平の4年間』が妙に伏せられていたことを考えると、劇場版ではないにしろ、いつかまたどこかで松田の話がありそうだな、とも思っています。

全然関係ない話がオチになっちゃったな。
とにかく緋色の弾丸、面白かったです!




劇場版

Posted by HAGA